車を売却したり、下取りに出したりするときは、車買取店やディーラーなどで査定を受ける必要があります。
どの車屋でも査定はセールスマンなどのスタッフが行ってくれますが、一体どのようなことを行っているのでしょうか?
そこで、セールスマンなどが行う、下取り&買取りの『査定の流れ』についてお話ししますね。
ちなみに、前回は、リセールバリューや下取りと買取りの違いについてお話ししました。
こちらも一度、読んでみてくださいね。
※リセールバリューを意識して車を買う人も増えています
- 大切に乗ってきた車だから高く売りたい
- 簡単な方法で愛車を高く売りたい
- 車買取一括査定は電話がたくさんくるから嫌
5000社以上が競い合うから、高く売れる可能性大
チェックシートを基準に査定が行われます
セールスマンは、お客から下取りや買取り査定の依頼があると、カーチェックシート(査定表)に車の情報を記入しながら査定を進めていきます。
【1.査定する車の情報を記入】
まず、カーチェックシート(査定表)に、査定する車の走行距離数や車検証の記載内容を記入しています。
このとき、一般的にいわれる“カローラ”などの名前は、実は“通称名”です。
車検証上の“形式指定番号”から検索できる“車両型式”が本当の正式名称で、この車両形式から通称名、グレード、搭載エンジン、ミッションなどの情報を知ることができるんです。
そして、類別区分番号で、どのようなオプションを選んでいるかが分かるんです。
車業界では“車両型式”で話しをするのが一般的なんですよ。
【2.車のチェック】
次は、査定する車の外装や内装のチェックをします。
キズや凹み、汚れなどをチェックし、査定表に記入していきます。
また、このときにセールスマンから、「事故とかはありますか?」と聞かれることがあります。
過去に、事故をしたことがあるなら、ここでしっかり申告してください。
ただ、このときの“事故”は、フレーム修正を行ったかなり大きな事故のことです。
壁に擦って直したや、ドアを凹まして板金修理したくらいなら、事故に入らないので申告する必要はないです。
事故車の定義は、明確に決まっているので、これに該当するときだけセールマンに申告すればいいですよ。
※事故車(修復歴車)になるのは、フレームの交換・修理を行ったときです
⇒事故車・修復歴車はどこから?定義が決まっているので自分で判断できる
ただ、微妙な規模の事故や修理を行ったことがあるなら、どのくらい直したか言っておくと、後からトラブルになるのを避けれます。
【3.査定額の決定】
査定する車のチェックが終わったら、査定基準価格から、傷などによる加減点計算を行い、査定額が決定します。
昔は、査定額は現場で行われましたが、今は、ディーラー内にある専門部門にチェックシートをファックスなどで送り、査定額が算出されるんですよ。
このような流れで、査定額は決定されます。
特別仕様車は高くなるの?それとも、安くなる?
ときどき、自動車メーカーやディーラーは、特別仕様車を販売します。
この特別仕様車は、査定額が高くなるのでしょうか?安くなるのでしょうか?
特別仕様車は、メーカーの生産工場で特別装備が装着されるモデルは高くなる傾向にあります。
一方、ディーラーが、独自で汎用パーツなどを装着して設定されたモデルは、ベースグレードと同じ扱い(=査定額が低め)になるんです。
では、メーカーが出している特別仕様車か、ディーラーが出している特別仕様車かを見分けるには、どうすればいいのでしょうか?
見分け方としては、トヨタなら車両の型式番号の末尾に(A)などと付いていれば、メーカー製の特別仕様車になります。
例えば、プリウスαの特別仕様車のS“tune BLACKⅡ”なら、DAA-ZWW41W-AXXEB(A)です。
メーカー製の特別仕様車なら、査定額のアップが期待できますよ。
査定は、このような流れで行われます。
査定を受けるときのために、ぜひ参考にしてください。